昨日は朝から夕方まで本会議議案審議。その後、教育福祉常任委員会の勉強会〜市役所駐車場有料化説明会〜一般質問の聞き取りと、ほとんど市役所に缶詰め。夜は西湘地域連合の年次総会へ出席致しました。

総会には、17区神山洋介候補、16区後藤祐一候補(到着順)も出席され、それぞれから熱気あふれる決意表明が行なわれましたが、神山候補がそこで気になることを言っていましたね。

他候補との公開討論会の際、今回の異次元金融緩和への懸念、今後ハイパーインフレで預貯金が紙くずになる危険性を尋ねたところ、金融緩和は日銀が行ったことだから自民党は関係ないと答えたとのこと。

政府が発行した国債を中央銀行が直接引き受ける事を財政ファイナンスと言います。

2013年6月に麻生太郎氏が「日本は自国通貨で国債を発行している。紙幣を刷って返せばいい。簡単だろ」と発言した事がニュースになりましたが、言っていることは典型的な財政ファイナンスです。

この財政ファイナンスは、財政法第五条で禁止されていて、多大なリスクがあり危険なものです。

例えて言えば、体力が落ちて瀕死の人をモルヒネを打って一時的に元気にするようなもので、打ち続ければ死にます。

アベノミクスは財政ファイナンスと言われても仕方がないことを断行したことにより、株価は上昇しましたが、前述した「モルヒネ効果」と言わざるを得ないのです。

神山候補の話が本当ならば、そのライバル候補は、「モルヒネで日本が死んだらどうするんだ?」との問いに対して、

「日本が元気になったのは自民党のおかげだけど、モルヒネを打ったのは日銀だから死んでも知らない」と言っているようなものです。

後藤さんは総会に遅れて来たので神山さんの話は聞いていません。しかし、挨拶の中で、原発再稼働、集団的自衛権容認の閣議決定、特定機密保護法の強行採決など、今の自民党は強引過ぎる。それは数の力があるから。

民主党がしっかり議席を確保し、監視の目を強めていかななければ危ない。そのため、自分は国会で批判だけしているのではなく、しっかり対案を示してきた。と力強く語っていました。

神山候補の話しと絶妙にリンクしていて凄いなと思ったと同時に、金融緩和は日銀が独断でやったとか言っている候補が当選するようでは絶対にならないと思いましたね。

現在、国債の買い手は日銀しかいません。銀行は買わないし、年金資金は株に流れています。消費増税先送りにより、財政赤字の削減の目処が立たなくなったため、先日これに見かねたムーディーズから日本国債を格下げされてしまった始末。

このまま国債の買い手不在により、金利上昇が続くのでしょうか。ますます悪いインフレになりますよね。インフレを是正するには通常日銀が国債を売るのですが、買い手がいなければ売れません。そして最悪のシナリオが神山候補が話すハイパーインフレです。

財政ファイナンスが引き起こすハイパーインフレにより、預貯金が紙くずになるリスクが絶対無いとは言い切れません。今回の選挙、財政ファイナンスの是非も問われていることを知って頂きたいですね。

Yahoo!ニュース - 「増税先送り解散」本当の争点は「財政ファイナンス」の是非
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141127-00000001-sasahi-pol